【初心者向け】WordPressの始め方・使い方ガイド

WordPress

WordPressでブログを始めてみたいけどなんだか難しそう、と思っている方は多いのではないでしょうか。

特に初心者にとっては聞き慣れない用語も多く、どう使ったらいいのかイメージが湧かないという方もいると思います。
確かにWordPressを始めるにはインストールや初期設定を行わなくてはならず、記事を公開するまでにもいくつか手順が必要です。

しかし、一つ一つの作業自体は難しくありません。

今回は、初めてWordPressを利用する人に向けて、インストールや初期設定などの始め方から、投稿やその他必要な準備などの使い方まで細かく解説していきます。

WordPressとは?

WordPressとは、Webサイトやブログを簡単に作成、公開できるソフトウェアです。

HTMLやプログラムの知識がなくても本格的なサイトが作成可能で、高機能かつ拡張性にも優れており、世界中で利用されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)になります。

WordPress自体は無料で利用できますが、サーバーにインストールしたり、ドメインの設定が必要なため、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。

しかし、レンタルサーバーによってはボタン一つでWordPressをインストールできる機能を提供しているサービスも増えてきており、専門的な知識がなくてもスムーズに始められるようになっています。

WordPressを始めるために準備するもの

WordPressを始めるにあたって必要なものとして「独自ドメイン」「レンタルサーバー」の2つが挙げられます。

独自ドメイン

独自ドメインとは、URL「https://aaaaa.com」の「aaaaa.com」の部分を指します。

インターネットの世界における「住所」のようなもので、同じドメインは2つと存在しません。サイトの内容やタイトルに合わせたドメイン名にすることでユーザーにもアピールしやすくなります。

なお、一度取得すると後から変更することはできず、新たに購入するしかありませんので、ドメインの購入時には慎重に確認するようにしましょう。

レンタルサーバー

レンタルサーバーとは、WordPressを設置する場所になります。

独自ドメインが「住所」なら、レンタルサーバーは「土地」になります。

サーバーを自力で用意することも可能ですが、管理するには費用も時間もかかり、専門知識がないとサーバー構築自体が不可能です。

そのため、セキュリティや管理画面のサポートがあるレンタルサーバーを使用して、WordPressを設置するというのが通常の流れになります。

また、以前はWordPressを利用したい場合、自分でファイルをサーバーに設置する必要がありましたが、最近では簡単にWordPressをインストールできる機能を備えたレンタルサーバーが増えてきています。

初心者の方はレンタルサーバーを選ぶ際、こういった機能があるかをチェックすると良いでしょう。

レンタルサーバーの中にはドメインの購入ができるオプションがあったり、同じ会社でドメイン取得サービスを運営していることがあります。

更新のタイミングや管理のしやすさという点でも、ひとつの会社でレンタルサーバーとドメイン取得サービスの両方を運営しているところを利用するのがおすすめです。

WordPressのインストール方法

独自ドメインとレンタルサーバーの契約が完了したら、WordPressをサーバーにインストールしましょう。

インストールの方法はサービスによって異なりますので、マニュアルなどを確認してください。

難しい設定は一切ありませんので、初心者の方でも安心してインストールすることができます。

また、どのサービスを利用したとしても、WordPressの管理画面にログインする際、設定した「ユーザー名」と「パスワード」は必須になりますので、忘れないようにしておきましょう。

WordPressへのログイン方法

WordPressがインストールできたら、管理画面へログインしましょう。

ログイン用のURLはレンタルサーバーから通知がくる場合がほとんどですが、サイトURLの末尾に「/wp-login.php」をつけてもアクセスすることができます。

アクセスするとログイン画面が表示されますので、控えておいたユーザー名とパスワードを入れてログインしましょう。

ログイン後、下記画面が表示されます。

これは「ダッシュボード」という、WordPress管理画面のトップページになります。

ダッシュボードが表示できたら、インストールの作業は完了です。

WordPressの初期設定

WordPressがインストールできたら、次に初期設定を行いましょう。

最初に設定しておくべき項目を4つご紹介します。

サイトタイトルとキャッチフレーズを設定する

WordPressインストール時に設定が完了している場合もありますが、変更も同じ場所で行えますので、参考にしてください。

まずは、管理画面の左メニュー「設定」から「一般」をクリックしてください。

「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」を設定できるテキストボックスが表示されますので、任意の内容を入力します。

ページ下部の「変更を保存」をクリックすると完了です。

サイトのトップページを開くと、変更された事が確認できます。

テーマを設定する

WordPressでは「テーマ」という機能を利用して、サイトの見た目を変更することが可能です。

テーマの変更方法は「WordPress内で検索してインストールする方法」と「別サイトからテーマをダウンロードしてアップロードする方法」があります。

WordPress内でインストールできるテーマは「公式テーマ」と言って、WordPressが提供しているものになります。

セキュリティなどの観点から安心して利用することができますが、カスタマイズを前提としておらず、初心者には少し使うハードルが高いです。

ブログで収益化を目指したり、自分好みにしっかりカスタマイズを行いたい場合は、SEOに特化したテーマやカスタマイズ性の高いテーマを、別のサイトからダウンロードしてくるのがおすすめです。

有料のテーマもありますが、無料で高性能なテーマもありますので、最初は無料テーマを色々試してみるのが良いかもしれません。

WordPress内で検索してインストールする方法

最初に、WordPress内でテーマを検索してインストールする方法を解説していきます。

左メニュー「外観」から「テーマ」をクリックしてください。

すると、デフォルトで用意されているテーマの一覧が出てきます。

「有効」となっているのが、現在設定されているテーマになります。


WordPressにはいくつかのテーマがすでにインストールされていますが、より多くのテーマから選びたい場合はページ上部の「新規追加」をクリックしましょう。

公式テーマの一覧が表示されますので、その中から好みのものを探していきましょう。

ページ上部のメニューバー「人気」「最新」「特徴フィルター」を操作すると、より目的のものが見つけやすくなります。

「特徴フィルター」を選択すると、下記のように自分の好みのテーマを絞ることが可能です。

気になるテーマがあったら、マウスのカーソルを合わせてください。

「詳細&プレビュー」や「プレビュー」といったボタンが出てきます。

クリックするとテーマの説明や実際の使用例が出てきますので、参考にしてください。

使いたいテーマが見つかったら、「インストール」をクリックします。

「インストール中」という表記に変わりますのでしばらく待ちます。

その後、「有効化」というボタンが出たらクリックしてください。

これでテーマの追加および設定が完了です。

サイトのトップページを開くとテーマが変更されていますので確認しましょう。

ダウンロードしたテーマファイルをアップロードする方法

次に、別のサイトからテーマをダウンロードしてWordPressにアップロードする方法です。

利用したいテーマをサイトからダウンロードすると、大抵はzipファイルがダウンロードされますが、解凍せずにそのままにしておいてください。

管理画面の「テーマ」から「新規追加」をクリック後、ページ上部の「テーマのアップロード」をクリックします。

アップロード画面が表示されますので、「ファイルを選択」のボタンを押して、ダウンロードしておいたzipファイルを選択します。

ファイルを選択後、「今すぐインストール」のボタンを押してしばらく待ちましょう。

下記のような完了ページが表示されたらアップロード完了です。

最後に「有効化」をクリックすれば設定は完了になります。

なお、テーマによっては、親テーマと子テーマに分かれており、両方アップロードする必要があるものもあります。

詳しくは該当テーマのマニュアルをご確認ください。

プラグインを設定する

WordPressには、機能を追加したり拡張するための「プラグイン」という機能があります。

スマホにおけるアプリのようなもので、目的に合ったプラグインを導入することでWordPressの機能を更に増やしていくことが可能です。

プラグインのインストール方法や、最初に入れるべきプラグイン、入れておくと便利なプラグインなどは下記ページで詳細をご紹介していますので参考にしてください。

パーマリンクを設定する

パーマリンクとは、投稿した記事ページに割り振られるURLのことです。

デフォルトの状態で記事ページを開くと、「日付+記事タイトル」のURLになっており、新たに記事を追加しても、同じルールでURLが作成されていきます。

パーマリンクはサイトを公開してからでも変更することができますが、既に投稿済みの記事のURLも変更されてしまいますので、リンクを貼っている記事にアクセスできなくなるなど支障をきたす場合があります。SEOの観点からも後からの変更はリスクが大きいので、最初に設定を変更しておきましょう。

左メニュー「設定」から「パーマリンク」をクリックします。

パーマリンク設定の選択肢が出てきますので、好みのものに変更しておきましょう。

もしどれを選択するか迷う場合は「投稿名」を選択するのがおすすめです。

「投稿名」に変更すると、先ほど紹介したページのURLも「/hello-world/」のみに変更となります。

記事の投稿

初期設定が完了したら、記事を投稿していきましょう。

まずは、記事の内容を書いていきましょう。

左メニューの「投稿」から「新規追加」をクリックします。

すると、ブロックエディタ(Gutenberg)と呼ばれるエディターが開きます。

以前のWordPressの投稿画面は、「テキストエディタ」または「ビジュアルエディタ」と呼ばれるエディタでしたが、2021年より現在のブロックエディタが導入されました。

今後はブロックエディタが主流になることを考慮すると、これからWordPressを始める方はブロックエディタに慣れておいた方が良いでしょう。

エディタごとの特徴や変更方法など、詳細は下記記事をご参考ください。

カテゴリーとタグを設定する

カテゴリーとタグは、記事を分類したり、関連記事をまとめるために利用します。

カテゴリーとタグは、エディタ画面の右メニューから設定が可能です。

それぞれに違いがあり、設定するには別途作成が必要になります。

使い分け方と併せて、下記記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

プレビューで確認&公開

記事が完成したら、公開する前にプレビューで実際の記事がどう表示されるのか確認をしましょう。

右上のプレビューをクリックし、「デスクトップ」「タブレット」「モバイル」から確認したい画面の種類を選んで「新しいタブでプレビュー」をクリックしてください。

新しいタブに、投稿内容が反映されたページが表示されます。

なお、カテゴリーとタグの設定はプレビュー画面に反映されないので、公開後に確認するようにしましょう。

プレビューで確認して内容に問題がなければ、記事を公開しましょう。

画面右上の「公開」ボタンをクリックします。

再度「公開」か「キャンセル」の選択肢が出てきますが、即時公開で問題なければ「公開」をクリックします。

完了したら、実際に投稿された記事を確認しましょう。

「最近の投稿」に記事が追加され、カテゴリーやタグも設定されていることが確認できます。

これで記事の投稿は完了です。

サンプル記事を削除する

WordPressをインストールすると、最初に「Hello world!」というタイトルの投稿が設定されています。

こちらはWordPressが用意したサンプル記事になりますので、削除しておきましょう。

左メニューの「投稿」から「投稿一覧」をクリックします。

投稿している記事の一覧が表示されますので、「Hello world!」の記事にマウスを合わせましょう。

「ゴミ箱へ移動」のリンクをクリックすると記事を削除することができます。

その他、やっておくべき設定

基本的な設定および記事の公開までの手順は、上述した内容で完了ですが、状況に応じてやっておくべき設定をご紹介します。

バックアップを取る

WordPressでは、作業の途中で操作ミスや不測の事態によって思わぬエラーや不具合を起こす可能性があります。

最悪の場合、サイトが閲覧できない状態になってしまう事態にもなりかねません。

その対策として有効なのが、定期的にバックアップを取っておくことです。

バックアップがあれば、エラーが起こる前の状態に戻すことが可能で、サイトをスムーズに復旧することができます。

バックアップする方法は色々ありますが、初心者の方にはプラグインを利用した方法がおすすめです。

「BackWPup」というプラグインは、初心者にもわかりやすい操作性で、設定も簡単に行なえます。

プラグインのインストール方法や、BackWPupの詳細は下記記事で紹介していますので、ご参考ください。

ログインユーザーの追加

WordPressを複数人で利用したいという場合、ログインユーザーを追加することが可能です。

各自のメールアドレスとパスワードでログインできるというメリットに加え、登録ユーザーごとに作業の権限を付与することが可能になります。

ユーザーの追加は、左メニューの「ユーザー」から「新規追加」をクリックします。

新規追加画面が表示されますので、下記赤枠部分に必要情報を入力していきましょう。

「ユーザーに通知を送信」のチェックボックスを入れておけば、記入したメール宛にログイン情報が送信されます。

権限グループは、プルダウンで表示される5つの中から選択しましょう。

それぞれの権限内容は以下の通りです。

  • 購読者:記事の閲覧、コメントが可能。記事の投稿は不可
  • 寄稿者:記事の追加が可能。公開は不可
  • 投稿者:記事の追加、公開が可能
  • 編集者:記事の投稿、編集および固定ページの投稿、編集が可能
  • 管理者:WordPress内全ての操作が可能

必要な権限を選択し、最後に「新規ユーザーを追加」ボタンを押すとユーザー追加が完了です。

記事を書きながら使い方に慣れていこう

WordPressをインストールし、初期設定後、記事を投稿するまでの工程を解説しました。

手順のポイントは以下の通りです。

  • WordPressをインストールしログインする
  • サイトタイトルとキャッチフレーズを設定する
  • テーマを設定する
  • プラグインを設定する
  • パーマリンクを設定する
  • 記事を投稿
  • デフォルトの記事を削除
  • 必要に応じて、バックアップやログインユーザーの追加などを行う

WordPressを始めたばかりですと、色々と設定することが多く迷うこともあるかもしれませんが、一つ一つの操作はとてもシンプルです。

記事を投稿していくことでWordPressの操作にも慣れていきますので、焦らずじっくり取り組んでいきましょう。

タイトルとURLをコピーしました