ドメインやページURLに日本語を使うとどうなる?
サイトの住所となる「ドメイン」や、各ページの位置を示す「ページURL」は日本語を用いることができます。
ドメイン自体は日本語で設定されているものを購入するしかありませんが、ページURLはサイト運営者が自由に設定可能です。
ただ、ページURLを日本語にすることにはメリットとデメリットが存在します。
まずは日本語で設定した際にどのような影響が起こるのかを知っておきましょう。
SNSなどにコピペすると文字化けする・機能しないことがある
「Google Chrome」などブラウザ上ではきちんと日本語URLが表示されていたのに、TwitterなどのSNSに貼り付けようとすると、文字が「%」などの記号や英数字に文字化けしてしまうといったことを経験した人は少なくないと思います。
プログラム上、日本語はそのままの形で読み込むことができず、文字コードにのっとって英数字や記号の文字列に変換されて、読み込みがされています。
日本語が表示されている場合は、英数字などの文字列から再度日本語に戻すといったことが起きています。
「日本語→読み込み用文字列」の流れを「エンコード」、「読み込み用文字列→日本語」となる流れが「デコード」と呼ばれており、SNSで文字化けしてしまう理由としては、エンコードされた状態で表示されているためです。
文字化けした状態でも貼り付けたURL先のサイトに行くことは可能ですが、どんなサイトへのリンクなのかがわからず、他ユーザーの視点からは怪しいものとなってしまいます。
逆に無理に日本語で表示させようとすると、エンコードされていない文字列であるため、SNSのプログラムが読み込むことができず、リンクとして機能しないことが多々あります。
このように、他ユーザーに不信感を抱かせてしまうことと、リンクとして機能しない場合があるというのはデメリットの1つでしょう。
検索結果でURLが日本語で表示される
検索時にはタイトルリンクの上部にサイトURLが表示されていますが、ページURLを日本語にしていた場合、文字化けすることなく、日本語のままで表示されるようになります。
タイトルが他サイトと似通っていると、実際に入ってみるか、サイトURLで探しているサイトかどうかを判別するしかありません。
しかし、日本語URLに設定していると一目でわかりやすく、ユーザーの利便性向上に繋がる可能性があります。
ただ、先述した通りSNSなどでは文字化けしてしまうため、悩み解決などの検索されることが多いコンテンツぺージに用いるのが良いかもしれません。
SEO上、日本語URLにするメリットは無い
SEO(検索エンジン最適化)において、効果的なURLというものは「キーワードを含んだもの」とされています。
この考えから、日本語によるキーワードを含んだURLにした方が良いように感じますが、効果としてはそこまで大きいものではありません。
現在では英語も日本語も関係なく、検索エンジンはインデックス作業が進められていると、GoogleのWebマスタートレンドアナリストのジョン・ミュラー氏が発言しています。
参考
そのため、SEOの観点で言えば、日本語URLに設定するメリットは無いと考えられます。
ただ、検索時に日本人がサイトに気づきやすいという「見つけやすさ(ファインダビリティ)」の観点では、日本語URLの方が良いとも考えられるでしょう。
【WordPress】URLを変更する方法
サイトを作成・運営するのに特に簡単な方法としては、CMSのひとつである「ワードプレス(WordPress)」があります。
URLの変更など、内部の設定も非常に簡単であるので、これからホームページを始めようと考えているのであれば、WordPressを使うようにしましょう。
では、WordPressでの各ページにおけるURLの変更方法について、解説していきます。
パーマリンク設定を変更する
各ページURLを変更する前準備として、WordPressの「パーマリンク」の設定を行う必要があります。
WordPressにログイン後、左側にあるメニューのうち、「設定」から「パーマリンク」の項目に移動します。
「パーマリンク」の設定画面となったら、「共通設定」の箇所を変更します。
この中から、「日付と投稿名」「月と投稿名」「投稿名」「カスタム構造」のいずれかを選んでください。
「カスタム構造」を選んだ場合は、欄に「/%postname%/」と入力するか、その下にあるタグの中から「%postname%」を必ず選択してください。
「/%postname%/」が含まれない状態だと、個別ページで設定した内容が反映されません。
パーマリンクの設定で行う手順は以上になります。
上記いずれかの設定を行ったら、ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリックして、前準備は完了です。
個別ページの「スラッグ」を書き換える
WordPressにおいて、URLを設定できるものは「個別ページ」「カテゴリ」「タグ」の3か所になります。
それぞれ、「スラッグ」と呼ばれる部分に入力した文字列がページURLとして反映されます。
まず、個別ページの設定方法ですが、クラシックエディタを使用しているか、ブロックエディタかの違いで操作する箇所が多少異なりますので、それぞれ簡単に説明していきます。
クラシックエディタの場合は、タイトル入力欄直下に入力箇所があります。
「新規投稿」で始めた際には表示されていませんが、「下書き保存」を行うと下図のように直下へ表示されます。
なお、使用しているテーマによっては、そのまま入力欄が表示されたり、編集ボタンが出てきたりすることがあります。
ブロックエディタは、右側のメニューを「投稿」タブに切り替えて、下にスクロールしていくと「パーマリンク」の項目が出現します。
最初は自動設定のURLになっていますが、こちらも一度「下書き保存」することで、編集可能になります。
最後に、カテゴリとタグの設定方法についてですが、こちらはそれぞれのメニューを表示させると、下図のような作成項目が表示されます。
こちらで「スラッグ」の箇所に入力したものが、カテゴリページまたはタグページのURLになります。
なお、カテゴリ・タグともに「ベースリンク」というものがあります。
例えば、カテゴリページの場合は「https://example.jp/category/スラッグ.html」というように、スラッグで設定した文字列の前に自動で挿入されます。
この部分も変更したい・もしくは表示されないようにしたいという場合は下記記事を参考にしてみてください。
参考:WordPressのカテゴリベース&タグベースを変更・省略する方法と簡単にできるプラグインを紹介
SNSが多く使われている現代には不向き
例えば「https://example.jp/テスト.html」という日本語URLのページがあった場合、SNSに貼り付けてみると「https://example.jp/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88.html」という形に変換されます。
特定の文字コードに基づいてエンコードされているので、同じ文字コードでデコードすることで、日本語でどんなURLになっているのかを確かめることは可能です。
ただ、文字コードには「UTF-8」や「Shift-JIS」などという種類があり、どの文字コードで変換されているのかを調査もしくは知っておく必要があります。
また、文字コードが判明したとしても、都度変換して確かめることになるので、手間がかかります。
かつてはURLにキーワードを組み込んだ方がSEOに良い影響を与えると言われていた時代もありましたが、情報を共有・拡散するためにSNSを利用している人が増えてきた現代においては、文字化けしてしまう日本語URLはあまり適していないと考えられるでしょう。
今後、日本語URLでも正しく表示され、リンクとしても機能することはあるかもしれませんが、今のところは英数字によるURL設定を行うことをおすすめします。
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