サイト売却の相場とは?サイト売買の実例と高額で売れるサイトの5つの特徴

サイト売買

サイト売却の相場をご存じでしょうか。サイト運営にはコストや時間がかかるため、サイトを手放して第三者に売るサイトM&Aが増加しています。サイト売買は売り手市場と言われているので、価値のあるサイトは高値で取引されています。

サイトの売却を成功させるために欠かせないのは、事前のリサーチです。サイト売却の方法や高値で売るコツを知って納得できるサイト売却を行いましょう。

サイト売却は増えている

サイト売買とは、収益化・集客化ができているサイトを第三者に売却することで、サイトM&Aとも呼ばれています。サイトの売買は2005年頃から広がり始め、個人のサイトから企業が運営するサイトまで幅広く売買されています。

サイト売買のサービスや仲介業者も多く登場し、サイトの売買は新しいビジネスとして注目されているのです。既存サイトを生かしてビジネスをしたいという買い手の需要は多いのですが、まだまだ売り手が少ないのでサイト運営者にとってはチャンスといえる状況です。

サイト売却は難しそうと思われる方もいるでしょうが、専門の仲介サービス会社も多くかんたんに取引できます。悩んでいる場合は一度査定に出してみて、自身のサイトの価値を調べてもらうといいでしょう。

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サイトの売却相場とは

サイト売却の相場は、対象となるサイトにおける月の営業利益の18カ月から24カ月分が一般的です。
営業利益とは、サイトの収入から必要な経費を引いたもののことです。月の売上を調べ、そこから人件費やサーバー費用、ドメイン費用などを差し引けば、ある程度サイト売却の相場は計算できます。

しかし、サイト売却価格は相場どおりに計算されるとは限りません。価値があるサイトには、相場以上の金額が支払われることもありますし、逆に価値がないサイトと判断されれば売却自体ができない可能性もあります。
サイトの種類別でも売却相場が変わるので、自身のサイトの相場価格もチェックしてみましょう。

アフィリエイトサイト・アドセンスサイト

アフィリエイトサイト・アドセンスサイトのように広告を収入源とするサイトでは、どのようなSEO手法を用いているかによって相場価格が変わります。

  • アフィリエイトサイト:成果報酬型のサイトのこと
  • アドセンスサイト:クリック報酬型の広告サイトのこと

どちらもインターネットを利用した広告を収入源とするサイトのことです。

ホワイトハットSEO・ブラックハットSEO

  • ホワイトハットSEOサイト:営業利益の2年分程度が相場
  • ブラックハットSEOサイト:営業利益の半年から10カ月程度の相場、もしくは取引の対象とならないケースもあります

ホワイトハットSEOサイトとは、ユーザーに有益な情報や優良なコンテンツを提供することで、検索エンジンの上位を狙うSEO手法を用いたサイトのことを言います。
ガイドラインに沿った正規のSEO手法なので、検索サイトからも優良サイトであると判断され、長期的な収益が見込めるため価格も高く評価されます。

一方、ブラックハットSEOサイトは、検索エンジン結果を偽装するために、サイトを不正な方法でコントロールしているサイトのことです。
リンク購入や自作自演で、意図的に被リンク数を増やす手法をとっているので、サイト自体がペナルティを受ける可能性があり、購入者が敬遠するサイトです。

ブラックハットSEOサイトの場合は、ホワイトハットSEOサイトの4分の1程度か、売却できない可能性もあります。売却できたとしても買い手との間でトラブルになる可能性があるので売却には向いていません。

ECサイト

ECサイトの相場価格は、営業利益の1年から2年分で取引されることが一般的です。
ECサイトとは、ネットを使って商品やサービスを販売するサイトのことです。広告収入型のサイトと比べると管理や運用が難しくなるため、売却先を見つけることがネックになるケースが多いでしょう。

しかし、長期的に安定した収益を出しているサイトなら充分にニーズはあります。ECサイトを適正価格で売却するには、ECサイト販売に強い仲介業者に相談してみましょう。

サイト売却にかかる期間

サイトの売却までにかかる期間は、2カ月から3カ月程度が一般的と言われています。
個人サイトであれば、1カ月から2カ月程度で取引が成立するケースが多く、掲載後24時間以内に買い手が決まることも多いのです。
サイト売買は売り手市場であるため、収益の見込めるサイトであれば早期に買い手が見つかるケースがほとんどです。

長期にわたって買い手が見つからない場合は、価格を見直すなどの対策も考えなければなりません。また、仲介サービスを選ぶ際は、売却したいサイトと似た案件の売却実績があるのかも確認しましょう。

サイト売買は、買い手のニーズがないと成立しないので、サイト売買市場のニーズを把握することも大切です。

サイト売買の4つの事例

実際にサイトがどれくらいの価格で取引されているのか気になりますよね。サイトの売却には、売却額が数十億円にもなる案件から数万円のものまでさまざまです。

ここでは実際のサイト売却の4つの事例を紹介します。サイトが評価された理由も紹介しているので、サイト作りの参考にしてください。

転職メディアを10億円で売却した事例

2021年に転職メディア『転職アンテナ』を運営するmoto株式会社がログリー株式会社に売却され話題になりました。転職アンテナとは、転職関連コンテンツを掲載したメディアで、転職ノウハウや転職サイトなどの記事が掲載されているサイトです。
戸塚俊介(とつかしゅんすけ)さんが副業として運営していたサイトをログリー株式会社にM&Aしましたが、売却後も運営は戸塚俊介さんが変わらずに行うそうです。

サイトの売却額は7億円で、アーンアウトによる成功報酬3億円を合わせると10億円という高額サイト売買となりました。「転職アンテナ」のアフィリエイト売上は年間約3億円なので、7億円の売却価格は相場価格を上回る金額で取引されたことになりますね。

転職に特化した良質なコンテンツがあり、今後の収益を充分に見込めるサイトと判断されたことに加え、戸塚俊介さんもTwitterのフォロワーが12万人を超えるなど、魅力的なポイントが多かったこともM&A成功の要因です。

出典:note moto(戸塚俊介)より
https://note.com/recruit_man_note/n/n710db91e6676

スキー場情報提供サイトを4,000万円で売却した事例

2020年に株式会社ぐるなびが運営するスキー場情報提供の「SURF&SNOW」事業をSGグループ株式会社の100%子会社である株式会社インプレイに4,000万円で売却しました。「SURF&SNOW」事業では、スキー場情報の発信やリフト券販売等を行っており、ウィンタースポーツに特化した情報サイトです。

サイトの売却先であるSGグループは、人材サービス業を手掛ける会社の親会社でもあるので、今後は人材サービス以外の新たな収益媒体を構築するために、レジャー産業向けのITサービスや人材サービスを提供することを発表しています。既存の事業を活かせる分野のサイトをM&Aすることで、自社の可能性が広がるというはM&Aの大きなメリットですね。

出典:日本M&Aセンター M&AマガジンM&Aニュースより
https://www.nihon-ma.co.jp/news/20200228_2440-2/

釣りサイトを60万円で売却した事例

個人で運営していた釣りサイトを60万円で売却した事例もあります。2020年3月から運営していた釣りサイトを2022年4月に売却しています。月の売上はアフィリエイトとアドセントを合わせて5,000円程度とあまり収益は出ていないのですが、PV数が3万を超える月も多く検索者のニーズを把握した人気サイトであることがわかります。

記事の数も355記事とかなり充実しているだけでなく、1つの記事が3,000文字から5,000文字のSEO対策がされた記事であることも高値がついた一つの理由ですね。このように現在収益が出ていなくても高額買取りされる可能性はあります。上手く収益化できていないサイトは、今後のマネタイズ次第で収益アップが見込めるからです。このように良質なコンテンツがある個人サイトは高値で売れる可能性があります。

出典:ラッコM&Aホームページより
https://rakkoma.com/project/detail/2928

漫画紹介サイトを28万円で売却した事例

漫画紹介の個人サイトを28万円で売却した事例もあります。2022年の3月に運営を始め、6月に売却しているので運営した期間はたった4カ月です。6月にグーグルから評価を受け、一気にアクセスが上昇し6月分のアドセンス収益は1万円、4万PV以上を達成する急成長をとげたサイトです。

人気のジャンルである漫画紹介に特化したサイトで、アクセス数の増加から今後も収益が見込めるサイトだと判断され購入につながりました。短期間であっても売れるサイトを作れるというモデルケースでもあります。

出典:ラッコM&Aホームページより
https://rakkoma.com/project/detail/3449

高額で売れるサイトの5つの特徴

高値で売れるサイトにはいくつかの特徴があります。サイトを高値で売りたいと考えるのなら、まずは自身のサイトが売れるサイトなのかどうかチェックしてみましょう。
売れるサイトの特徴が分かれば、今後サイトを立ち上げる時は、売却を見越して高額で売れるサイトを構築することもできます。
今の既存のサイト運営にも役立つので参考にしてください。

運営歴が長く安定して収益を出せるサイト

運営歴が長く収益が安定しているサイトだと、購入後も安定した収益があり購入のリスクが少ないと判断されます。サイト売買はまだまだ未知の部分も多いため、できるだけリスクの少ない安定したサイトが求められます。

安定して収益を出せるのは、高値で売れるサイトの大きな特徴です。運営歴が短い場合は、安定しているとは言えないのでサイト売買において多少リスクになります。
しかし、運営歴が短くても収益を出しているサイトもたくさんあるので、コンテンツと合わせて総合的に判断される場合も多いです。

運営するのが楽なサイト

良質なコンテンツが揃っているサイトや一般的なコンテンツのサイトは運営がしやすく、需要があります
下記のジャンルは運営しやすく個人でも成果が出しやすいため、アフィリエイトサイトとしても人気のジャンルなので覚えておきましょう。

  • 漫画やアニメ
  • スポーツ
  • ゲーム、ゲームアプリ
  • ネット回線、格安SIM
  • 英会話、塾、習い事
  • 資格
  • 家事
  • 恋愛、結婚
  • ファッション
  • ブランド買取り

これらのジャンルは、専門性がなくてもコンテンツを作成できるので、運営がかんたんでサイトの売買においても需要が高いのです。

需要の少ないサイトのジャンル

一方、集客するために更新の手間がかかるサイトや、顧客対応が発生するサイトは時間やコストがかかり、誰でも運営できるわけではないので需要が少なくなる傾向があります。

また、専門的な知識が必要な分野のサイトはコンテンツの作成にもコストがかかるので運営が難しくなります。運営が難しいサイトとしては、YMYLが代表的です。
YMYLはYour Money Your Lifeの略称で「あなたのお金・あなたの人生」という意味です。

YMYLジャンルは、お金や健康など人生に大きな影響を与えるジャンルなので、Googleが厳しいガイドラインを設けており、専門性、権威性、信頼性があるサイトしか上位表示されない仕組みになっていると言われています。
そのため、YMYLジャンルのサイトは運営が難しいので敬遠されがちです。

SEO対策された良質のコンテンツがあるサイト

情報サイトにおいて、SEO対策がされた良質のコンテンツがあるサイトはとても重宝されます。インターネットで検索をするときには、調べたいことや興味のあることについて検索することは日常茶飯事でしょう。
自分の知りたいことが分かりやすく書いてあること、役立つ情報が書いてあることが重要です。良質なコンテンツとはユーザーのニーズを解決する情報が記載された読みやすいコンテンツのことです。

そしてサイトに欠かせないSEO対策ですが、SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、これを日本語にすると「検索エンジン最適化」となります。かんたんに説明するとサイトを検索エンジンで上位に表示させるための取り組みのことです。

どんなに素晴らしいサイトを作っても上位表示されなければ、ユーザーの目にとまる可能性は低くなってしまいます。そのために、ユーザーの必要な情報を提供し、検索エンジンで上位に表示されるよう対策をすることがSEO対策なのです。

良質なコンテンツでなおかつSEO対策がされているサイトというのは、それだけで情報としての価値があります。そのようなサイトは高値で売却することができるのです。

専門性の高いサイト

専門性の高いサイトは、ユーザーにとってほしい情報の宝庫なのでサイト売買において高値がつきやすいサイトです。
特定のジャンルに特化したサイトでは、その分野の知識や情報を広く深く知ることができます。そのため、いろいろなジャンルの記事が混ざっているいわゆる雑記サイトよりも有益なサイトと判断されます。

例えば、DIYに特化したサイトでは、DIYの情報を知りたいユーザーが多く訪れますよね。専門性の高いサイトはターゲット層を明確にしているため、長期間にわたって一定のニーズがあります。ユーザーの知りたい情報が散りばめられた専門性の高いサイトは、高値で売却できる可能性が高いのです。

収益化できる可能性のあるサイト

少し手直しをするだけで収益化できるサイトは高額で売れる可能性があります。月の売上は少ないけれどPV数はあるというケースでは、適切にマネタイズ(収益化)することで大幅に収益がアップする可能性があります。

月の売上が数千円だったとしても、集客があるサイトであれば、適切なアフィリエイトやアドセンスをすることで、収益を生むサイトに変えることができるので高額で売却することができるのです。

参考:サイト売買で儲かる方法は?儲かる理由や売買する際の注意点を解説!

売ることができないサイトとは

どのようなサイトでも売れるのかといえばそうではありません。サイトの中には売ることが禁止されていたり、サイト売買の対象にならないサイトがあります。サイトの売却を考えているなら、売れないサイトがあることも事前に知っておきましょう。

自分で運営していないサイト

自分で運営していないサイトは売却することができません。「無料ブログの収益が上がってきたから売ってしまおう。」ということはできないのです。
企業の提供してくれているサービス上で運営しているサイトを、個人が勝手に売却することは利用規約で禁止されています。無料ブログを売却したい場合は、自分でレンタルサーバーを借り、ドメインも取得し、個人での運営に切り替えさえすれば売却することができます。

有名人やタレントの個人ブログ

個人に依存したブログは売却の対象にならないケースがほとんどです。なぜなら、そのサイトは有名人やタレントがあってこそ成立するものなので、第三者が運営をすることができないからです。有名人やタレントのブログは本人がやってこそ価値がでるものなので売却の対象にはなりません。

違法性が高いコピーサイト

当然ですが、他人のサイトをコピーしただけのコピーサイトも売ることはできません。オリジナルではないサイトを売ることは、損害賠償の対象にもなるので絶対にしないでください。万が一売却できたとしても、後々トラブルになり訴えられる可能性があります。

サイトを売却する3つのメリット

サイトの運営は、手間も時間もかかる大変な作業です。複数のサイトを抱えて更新作業に追われている場合はサイトを売却することも選択肢のひとつです。ここではサイトを売却するメリットを紹介します。サイト売却のメリットを知れば、新しい可能性を発見できるかも知れません。

1. まとまったお金が手に入る

サイトを売却する1番のメリットはまとまったお金が手に入ることです。サイトの売却相場は営業利益の18カ月から24カ月分と言われているので、一定の収入が見込めます。サイトを運営していても継続して売上が出続けるとは限らないので、18カ月から24カ月分の利益が事前に入るのも嬉しいですよね。

放置しているサイトがある場合は、思い切って売却することで思わぬ収入になることもあります。今一度、自分自身のサイトの価値を見直してみることをおすすめします。

2. 運営の手間や時間がかからなくなる

サイトを売却してしまえば、運営の手間や時間がかからなくなります。更新作業や新しいコンテンツの追加など、サイトの運営には手間もコストもかかります。複数のサイトを抱え運営している場合は、運営作業に追われて一つひとつのサイトのクオリティが保てなくなってしまう心配もありますよね。

サイトを売却してしまえば、今までサイト管理に使っていた時間を他のことに使うことができます。その時間を使って、違うサイトを立ち上げることや、趣味の時間を確保することもできるようになるのです。

新しい試みをすることでまた新たなビジネスチャンスが見つかるかもしれません。サイトの更新作業に追われている方は、サイト売却をすることで時間を手に入れることができるのです。

3. 新しいビジネスにチャレンジできる

サイトの売却利益があれば、新しいビジネスにチャレンジすることもできます。やりたいビジネスがあるけれど、まとまった資金や時間が取れないという方は、既存のサイトを売却して、新しいビジネスを始めのもいいですね。

サイトを長期間運営していてマンネリ化してくると、新しい発想が浮かばず次の一手が見えなくなってしまうこともあります。そんな時は興味のある分野で新しいビジネスを始めると、新鮮な気持ちで楽しむことができます。

また、サイト売却の知識を生かして売れるサイトを作り出すこともできますよね。サイト売却の経験が新しい可能性を生むきっかけになることもあります。

サイト売却の3つのデメリット

サイトの売却にはメリットだけでなくデメリットもあります。サイトを売却したいとを考えているのなら、デメリットの部分も納得した上で判断しましょう。一度手放してしまったらもう取り戻すことはできません。後悔することがないように、デメリットを解消してから進めていきましょう。

1. 毎月のサイト収益がなくなってしまう

サイトを売却すると、毎月のサイトの収益は当然なくなってしまいます。しかし、サイトを売却することで、一定期間の収益を前倒しで受けとっているとも言えます。毎月の収益をとるのか、まとまった収益をとるのか冷静に判断しましょう。

毎月の収益を取りたい方は、アフィリエイやアドセンスを適切に使うなど、収益化できるサイトになっているのかを見直してみるといいでしょう。収益化のコツを掴むだけでもサイトの収益は大きく変わる可能性があります。
毎月の収益をアップさせることは今後サイト売却する際にも査定額アップのポイントとなるので、もう一度サイトの収益化を見直してみましょう。

2. 希望どおりの額で売却できない可能性がある

サイトを売却しても、希望どおりの額で売却できない可能性があることも頭に入れておきましょう。サイトを売却するには、購入希望者がいることが前提となります。サイト売買の相場はあくまでも相場なので、自身のサイトが相場どおりの金額になるとは限らないのです。

売却の希望額を提示することは可能ですが、その額で購入されなければ値下げせざるを得なくなります。サイトを売却するか悩んでいる方は、一度サイトを査定に出してみてから考えることをおすすめします。

サイト売買の仲介サービス会社では無料査定を行っていることがほとんどなので、サイトの売却価格を査定しもらってから判断すると安心ですね。

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3. トラブルになる可能性がある

サイト売却は、サイト運営の知識だけでなく契約書を作成するなど高度な知識が必要になります。サイト売買の知識がない人同士であいまいに契約してしまうと、後々大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。

期日までに支払いがされない、契約後にクレームがきて返金を要求されるなど、個人間での取引には注意が必要です。サイト売買の経験がない方は、サイト売買の専門家である仲介業者に契約をサポートしてもらうと安心です。

仲介業者に依頼すると手数料は発生しますが、大きなトラブルを回避するためにも専門家にサポートをお願いしましょう。

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サイト売却の流れ

サイト売却の流れは大きく分けると5つの手順に分かれます。企業の案件であれば専門的な知識を持ったサイト売買の仲介業者にサポートしてもらい契約を進めることが一般的です。
個人間の売買では、どこまでを仲介業者にサポートしてもらうのかを決めておくとスムーズに進みます。サイトの売却は煩雑な手続きが多いので、初心者の方は仲介サービスを利用すると安心です。

1. 売却サイトの査定を受ける

まずは、売却サイトがいくらで売れる可能性があるのか査定を受けましょう。サイトの営業利益やPV数、コンテンツの内容、将来性などを総合的に判断して査定されます。
自分のサイトが客観的に見てどれくらいの価値があるのかを判断してもらうためにも、査定は受けておいたほうがいいですね。

査定価格に納得出来ない場合は、数社の仲介サービスで査定してもらうこともできるので検討してみましょう。

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2. 売却案件を仲介サービスに登録する

査定金額に納得できたら、売却したいサイトを仲介サービスサイトに登録します。サイトのアクセス数や収益の情報が必要になるので把握しておきましょう。

サイト売買が一般化したことで、サイト売買の仲介サービス会社も増えています。それぞれサポート内容や仲介手数料、サイト売却の実績などに差があるため、自分に合った仲介サービス会社を選びましょう。

3. 売却価格や内容を交渉する

仲介サービスに登録して、相手から購入の意思があればその後交渉に移ります。サイトの売却価格や、サイトの内容に関することなど双方の意思をすり合わせて交渉します。

直接交渉と仲介交渉

交渉の方法には、下記2つがあります。

  • 相手と直接交渉をする「直接交渉」
  • 仲介サービス会社が間に入って行う「仲介交渉」

直接交渉は相手との交渉を自分で行わなければいけないので、手間と時間がかかりますが、仲介手数料がかからないケースもあるので節約にもなります。

一方、仲介交渉では、交渉の段階から仲介サービス会社が間に入り面倒な交渉手続きを代行してくれます。
仲介手数料や成約手数料がかかるので、直接交渉に比べて売却利益は少なくなってしまいますが、サポート体制があるのでサイト売買初心者にとっては安心ですね。交渉に進む前に、直接交渉にするのか仲介交渉にするのかを決めておきましょう。

4. 事業譲渡契約をする

交渉が成立したらいよいよ契約です。契約書に記載する内容を確認し、事業譲渡契約書を作成します。サイト売買の契約では下記の内容を確認しておきましょう。

  • 譲渡対象物
  • 競業避止期間
  • サイト移行後のサポート内容

一般的な譲渡対象物は、ドメインやサイトコンテンツとなります。
それ以外には、SNSアカウントや運営マニュアル・会員データなどを譲渡対象とするケースもあるので、条件を話し合い、双方の認識に相違がないよう契約書に記載しましょう。

また、サイトの売却では競業避止期間が定められることがあります。競業避止期間とは、一定期間、売り手が売却するサイトと同一または競合するようなサイト運営をしないことを取り決めた条項です。

サイト売却後に売り手が競合となるサイトを立ち上げてしまうと、購入したサイトの収益が維持できなくなる可能性があるので、買い手の利益を守るために定められます。この競業避止期間は売手には不利な条件になるため、双方で競技した上で決定しましょう。

契約書ではサイト移行後のサポート内容の記載についても確認しましょう。サイトの売買では、その特性上、引継ぎ後の問題を解消するために一定期間のサポート体制がある方が、スムーズに運営を引継ぐことができます。
一定期間どこまでの範囲をサポートするのかを予め決めておくと気持ちよく取引ができますね。

大切なサイトなので、トラブル防止のためにも、サポート体制があることを伝えておくと買い手側も安心して取引ができます。

5. サイト移行して検収作業

契約成立後は、買主へサイトデータやドメインを引き渡し、サイトの移行手続きを行います。サイト移行を代行してくれるサービスもあるので不安な方は利用しましょう。
サイト移行後は、買い手が検収作業を行います。検収作業とは、サイト内容が契約書に記載されたものと相違ないかを確認することを言います。検収が無事に終了すれば、入金が行われサイト売買が終了します。

入金によるトラブルを防止するために、仲介サービス会社ではエスクロー決済が採用されていることが一般的です。
エクスロー決済では、契約締結後に買い手が仲介先に支払分の金額を預け、サイト移行の手続きや検収を始めます。そして、サイト移行作業が終了し、買い手側でも移行が確認できたら、預けられた金額が売手に入金される仕組みです。
売り手、買い手双方にメリットがあるので安心して取引ができます。

サイトの売却には、このように専門的な知識が必要になるので専門家のサポートがあると安心です。サイトの売買においては、悪意がなくても双方の認識不足でトラブルになることもあります。
事前に契約内容をしっかりと把握しておき、双方にとって不利な契約にならないように注意しましょう。

参考:サイト売買失敗例33選とその対策・リスクを把握してトラブル防止!

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