蒸気機関

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第6話 自分にできること

 翌日のことだった。  俺が目を覚ますと隣では多慈美がまだ眠っていた。どうやらまだ寝ているようだ。そんな多慈美を見ているとふと昨日のことが頭をよぎった。  昨日俺はゴブリンに全く歯が立たなかったのである。  一人で倒したのは不意打ちに...
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第5話 アキツグの成長

 次の日の朝、朝食を取り終え支度を済ませると玄関へと向かった。  外ではすでに多慈美が待っていた。どうやら先に支度を終え俺のことを待っていたようだ。  昨日とは打って変わって上機嫌に見える彼女に声をかける。  しかし彼女は俺に気づくこ...
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第4話 装備調達

 目が覚めると昨日に続いて、日は顔を出していなかった。  今日は多慈美がドアから飛び出てくることもなく、疲労感が残る感触はあるが気持ちの良い目覚めである。  昨日の夜はシャワーを浴びることもなく寝てしまい、着ている服が肌に纏わりつく感触...
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第3話 アキツグ強化

 翌日、バン! と大きな音とともに部屋の扉が開け放たれる。  何事かと思い俺はベッドから起き上がると、 「さあアキツグ! 朝食を作るわよ!」  と勢いよく多慈美が入ってきた。 (朝っぱらから元気だなぁ)  寝ぼけ眼でそんなことを思...
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第2話 ステータスオープン

 翌日、目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。 「そうか……昨日からここに住んでいるんだったな……」  寝ぼけ眼をこすりながらベッドから降りるとカーテンを開ける。  窓の外では太陽が昇り始め、街を明るく照らし始めていた。  過...
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第1話 追放と出会い

「――あんたなんかいらない」  全身を黒いローブに見を包み、顔まで隠された女性は、一人の痩せた男にそう告げた。 「そんな……どうして! 今まで一緒にやってきたじゃないか! 困っている人を笑顔にし、不毛の土地を緑豊かに変え、人々の為に最後...
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