WordPressでおすすめのエディタは?ブロックエディタとクラシックエディタの比較・変更方法を解説

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WordPressには3種類のエディタがある

WordPressの投稿で文字や画像を入力していくために使用するエディタには「テキストエディタ」「ビジュアルエディタ」「ブロックエディタ」の3種類が存在します。

テキストエディタとビジュアルエディタはひとつの機能の中で切り替えるものであり、ひとくくりに「クラシックエディタ」と現在では呼ばれることもあります。

2021年にリリースされた最新の「ブロックエディタ」は投稿時のテキスト編集や画像・パーツの追加、文字装飾がより簡単かつ視覚的に操作しやすくなっていますが、これまでのエディタに使い慣れている人にとっては使いにくいという声も少なくはありません。

ただ、プラグインの利用が必要になるものの、エディタを切り替えることも可能ですので、無理に合わないエディタを使わなければいけないというわけではありません。

それぞれのエディタには機能面や操作面におけるメリットやデメリットがあります。

まずはどんな人にどのエディタがおすすめになるのかを解説し、それぞれのエディタの特徴、そして変更方法についても併せて紹介していきます。

おすすめのエディタと各特徴

3種類のエディタについて簡単に区分すると、「文字だけのエディタ」か「見たまま操作できるエディタ」の2つに分かれます。

そのうち、「テキストエディタ」はHTML形式で文字のみ編集していくエディタであり、「ビジュアルエディタ」と「ブロックエディタ」は視覚的に操作できるエディタになります。

そして、視覚的な操作が可能な「ビジュアルエディタ」と「ブロックエディタ」の違いとしては、「ビジュアルエディタ」は表示されるページそのものを編集していくような形に対し、「ブロックエディタ」はパズルを組み合わせるかのようにページを作っていく形になります。

このような違いから、まずホームページ作成が初めての人には「ブロックエディタ」がおすすめです。

独特な使用感ではあるものの、パーツを選んで入れていくだけで形となり、あとは文字や画像を入れていくだけの作業になります。

HTMLに関する知識をある程度持っており、そこまでサイトの装飾にもこだわらないのであれば、おすすめは「ビジュアルエディタ」になります。

ツールバーを最大限活用することになり、公開時のページそのままに編集できるので、作業効率で考えると最も良いかもしれません。

そして、「テキストエディタ」は文字の装飾やテーブル(表)の設計もすべてHTML形式のテキストベースで行っていくことになるため、上級者向けになります。

一概にどのエディタが最もおすすめなのかを選ぶことはできませんが、サイト運営を続けていくのであれば、「ブロックエディタ」のみで続けるのではなく、HTMLやCSSの知識も得て、「テキストエディタ」まで使用できるようになっておいた方が良いと思われます。

それでは、各エディタの特徴を次から解説していきます。

テキストエディタの特徴

テキストエディタは先に述べた通り、HTML形式での入力となるため、WordPressの投稿エディタ上でさまざまなHTMLタグを用いることになります。

そのため、初めて触れるうちは難しいかもしれませんが、どのような仕組みでページが作られているのかを見ることができるので、HTMLに関する知識や経験を得ることができます。

例えば、画像挿入時にはHTMLタグの<img>を用いて、その画像は「src =”wp-content/media/xxx.png”」とサーバー内の位置(パス)を指定して読み込まれているというように、仕組みを見て編集していくことになります。

ひとつひとつ理解しながら進めていけば、自ずとHTMLコーディングとはどのようなものかを学んでいくことができます。

そのほかにも、テキストエディタは他のエディタに比べて自由に編集できるというメリットがあります。

基本的に、文字の装飾や画像の表示サイズなどを変更・追加する際は、スタイルシート(CSS)を編集する必要がありますが、HTML形式で入力できるテキストエディタであれば、直接HTMLタグ内に「スタイル」を書き込んで指定することができます。

ビジュアルエディタやブロックエディタでは、CSS内にある要素しか基本的に使えませんが、直接書き込めるテキストエディタならば、毎回CSSを編集せずに調整が可能です。

ASPなどから取得できるアフィリエイトリンクやスクリプトをコピー&ペーストで貼り付けられて使えるというのもメリットのひとつです。

他のエディタだと、都度画像をアップロードしてリンクURLを設定したり、必要なブロックを呼び出したりというひと手間があるのに対して、テキストエディタはただコピペするだけで済みます。

ただ、難点としては文字だけの操作になるため、気付かないうちに記述ミスをしてしまいがちです。

プレビューや公開後に確認してみると、文字装飾が反映されていなかったり、画像が表示されていなかったりというエラーが出ているということは少なくありません。

パスや要素は一文字でも誤るとエラーになるため、細かな文字列の中からミスを見つけるのも大変です。

自由自在に使えて変更や修正が楽である分、誤りが生じたときには多少面倒になるエディタと言えるでしょう。

ビジュアルエディタの特徴

ビジュアルエディタはよく、マイクロソフトOfficeの「Word」などに似た操作感とも言われており、実際に表示されるものとほぼ同じ状態で編集できるエディタです。

どのように表示されるのかも一目でわかるので、文字装飾のミスにも気づきやすくなります。

編集の際はツールバーを駆使して、文字装飾やリンク挿入などを行っていくことになります。

しかし、ツールバーに存在しない項目を追加したいときは、テキストエディタに切り替えてHTML形式で入力していくことで対応します。

例えば、テーブル(表)を入れたいとなった際、一部テンプレートではツールバー上にテーブル用のショートカットキーが無いということもあります。

CSS上には記述されているので、HTMLタグを入力すれば表示することはできるのですが、「何の要素を指定すればいいのか」「どんな書き方をすればいいのか」と、そもそもHTML形式の理解がなければ細かい修正は難しくなります。

結局のところ、ビジュアルエディタを使用するにしてもHTMLやCSSに関する知識は必要になってきます。

しかし、編集時に使わない分、テキストエディタに比べると理解が遅くなってしまいます。

記事を作成する作業時間のみを考えると、わざわざテキストエディタを使う必要はありません。

ビジュアルエディタをメインに使用し、いざという時にテキストエディタで一部操作するというような使い方が最も効率的だと考えられます。

ブロックエディタの特徴

最新のエディタである「ブロックエディタ」はビジュアルエディタをより視覚的・直感的に操作できるようにしたものになります。

ブロックエディタでは「見出し」や「引用」などのさまざまなブロックを配置し、そこに文字や画像を入力していく形となっています。

以前のエディタで使用していたツールバーに比べて、種類も豊富となっており、自由に間隔を設定できる「スペーサー」や記事内で列を作成できる「カラム」といったものもあります。

そのため、パーツの組み合わせによって、CSSでの調整なしにさまざまな形状へカスタマイズすることも可能となっています。

さらに、文章や画像の位置を変える際にもブロックごとで移動させることが可能となっており、各ブロックでも余白や文字サイズなどを設定できるので、修正・変更の面で非常に操作しやすくなっています。

もちろんすでに設置しているブロックを別の内容に切り替えることも可能です。

ブロックエディタのデメリットとしては、まず操作感が独特なものであるため、クラシックエディタを使用している人にとっては使いにくいということが挙げられます。

HTML形式での入力に慣れていると、ブロックを設置したり、ブロックごとに設定していくのが逆に手間と感じるのかもしれません。

また、操作画面上ではテキストエディタのようなHTML形式での入力に切り替えられないため、リアルタイムで細部の修正ができません。

こちらは後述する変更方法を用いて、そのときだけクラシックエディタに切り替えれば良いのですが、切り替えるにはプラグインの停止・起動を別メニューで行い、また投稿画面に戻るという操作になって面倒です。

ただ、使えるブロックの種類も豊富で、既存の機能でも十分なほどに揃っているので、ビジュアルエディタ以上に初心者におすすめのエディタとなります。

エディタの変更方法

新しいWordPressテーマでは、ブロックエディタとなっていることもあります。

クラシックエディタに使い慣れているため、以前のエディタに戻したいと考える人もいるでしょう。

先にも少し述べましたが、ブロックエディタからクラシックエディタに戻す場合には、プラグインの「Classic Editor」をインストールして有効化するだけで切り替わります。
もしクラシックエディタからブロックエディタにまた戻したいときは、「Classic Editor」を無効化すれば戻ります。

なお、ブロックエディタは「投稿」だけではなく、WordPressのバージョン5.8からは「ウィジェット」の編集にも用いられています。

こちらはまた別のプラグインである「Classic Widget」をインストールすれば、切り替えることができます。

自分が使いやすいエディタを使おう

エディタの特徴や違いについて解説してきましたが、どのエディタで記事を作成しても、作成したコンテンツに影響はありません。

そのため、「自身の使いやすいエディタを使う」という考えで良いと思われます。

ブロックエディタの操作がこれまでのものとは大きく異なり、使用感も独特なものであることから、クラシックエディタをおすすめされていることも少なくはありません。

ビジュアルエディタを使えるのであれば、より機能が充実したブロックエディタに慣れる方が良いとも考えられます。

ただ、この点に関しては好みの問題になると思われますので、まずは一通りのエディタを使って記事を作成し、最もミスなく・迷わず作成できたエディタを使っていきましょう。

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