アメブロからWordPressへ移行する方法と手順【FC2を経由】

WordPress

アメブロからWordPress(ワードプレス)への移行は、他の無料ブログの移行に比べると少し手間がかかります。

なぜなら、アメブロ自体にエクスポート機能がなくデータを取り出せないのと、内部リンクや画像のパスなど細かな設定変更を手動で行う必要があるからです。
引越しツールが用意されていてボタンひとつで移行完了、といった仕組みがないので、様々な工夫を凝らさなければなりません。

ただ、移行方法はいくつかあります。
今回はその中でも無料かつ比較的簡単に移行する方法をご紹介したいと思います。
少し手間はかかりますが、作業自体は難しくありませんので、ぜひ試してみてください。

アメブロからWordPressへ移行するメリットとデメリットとは?

移行作業を行う前に、本当に移行してしまって良いのかを検討しましょう。
アメブロからWordPressへの移行は、メリットも大きいですが、デメリットもあります。

利用状況によっては移行しない方が良い場合もありますので、メリット・デメリットをきちんと把握して、移行の判断をしてください。

アメブロからWordPressへ移行するメリット

アメブロからWordPressへ移行する最大のメリットは、ドメインやサイトのデザイン、広告の設置など、自分のやりたいことを自由にできるという点です。

アメブロも自分専用の「場所」は用意されていますが、独自ドメインが設定不可であったり、コードのカスタマイズは制限がありSEOを考慮できないなど自由度が低く、何よりアメブロ管理下でのサイト運用のため、ある時突然サービスが終了となると、ユーザーは為す術がなくなってしまいます。

執筆した記事は自身の財産とも言えますので、自分でコントロールできる状況にしておくためにも、レンタルサーバーを借りて独自ドメインを取得し、WordPressでの運用に切り替えておくと安心です。

アメブロからWordpressへ移行するデメリット

アメブロからWordPressへ移行するデメリットとしては、全ての実績が一旦リセットされてしまうという点です。

例えば現在アメブロで作成したページが、何かのキーワードで1位を取っていたとして、WordPressに移行しても再度1位になるかというとそうではありません。
通常、サイトを移行した際は、301リダイレクトと言って移行前から移行後のページへ自動的に転送する仕組みを利用するのですが、アメブロではこの301リダイレクトを設定することができません。

そのため、同じ内容の記事でも、別物として0からスタートすることになります。

また、アメブロではサービス全体を跨いでのジャンル設定やおすすめの記事といった関連リンクによりアクセスを集めることができますが、WordPressに移行するとそういった繋がりは無くなります。

収益化を目指したり、SEOでGoogleでの上位表示を目指すなどの目的がない場合は、アメブロのまま運用するほうがアクセスを稼げる場合もあるので注意してください。

アメブロからWordPressへ移行する方法

冒頭にも書きましたが、アメブロにはエクスポート機能やWordPressへの移行機能がありません。
そのため、移行には少し工夫が必要となります。
アメブロからWordPressへ移行する方法は大きく分けて4つあります。

アメブロからWordPressへ移行する方法
1.【無料】記事を一つずつコピペしていく方法
2.【無料】FC2を経由しWordPressへ移行する方法
3.【有料】有料ツールを使ってデータを移行する方法
4.【有料】サイト引っ越し業者を利用する方法[/memo]

1.の【無料】記事を一つずつコピペしていく方法は、一番アナログな方法です。
アメブロの記事を、WordPressの投稿画面にコピー&貼り付けで移し替えていきます。
手間はかかりますが、改行や見出し、内部リンクなどを1記事ずつ丁寧に変更していくことが可能です。

ただ、やはり時間がかかりますので、記事数が膨大であったり、移行する時間が取れない方にはおすすめしません。

2.の【無料】FC2を経由しWordPressへ移行する方法が恐らく一番ポピュラーな方法になります。
アメブロの内容を一旦FC2へ移し、FC2からWordPressへ移行します。

なぜ一旦FC2へ移行させるかというと、アメブロからFC2への移行は専用のツールが備わっているのと、FC2からWordPressへの移行もFC2側のエクスポート機能が利用できるからです。
少し手間がかかっても無料で移行したい場合には、この方法がおすすめです。

3.の【有料】有料ツールを使ってデータを移行する方法では、アメブロの記事をWordPressに最適な形でエクスポートできるツールを購入し、移行します。
基本的にインポート後に手直しが不要な形で移行できるため、上記1,2のに比べて楽に移行作業が可能となります。多少お金がかかっても構わないという方はこちらが良いでしょう。

最後の4.【有料】サイト引っ越し業者を利用する方法は、すべての作業をサイト引越し業者にお任せしてしまう方法です。有料ツールよりも費用はかかりますが、依頼してしまえば完成まで待つだけですし、不具合が出ても業者の方で対応してくれます。
特に、記事数が膨大だったり、画像を多様して記事の装飾などもこだわっている場合は、専門業者に全てお任せしてしまうのが効率的と言えます。

アメブロの記事数や、利用状況によっておすすめの方法は異なりますが、この記事では一番ポピュラーな「2.【無料】FC2を経由しWordPressへ移行する方法」について、詳しく解説していきたいと思います。

手順1:アメブロからFC2へ移行する

FC2を経由しWordPressへ移行する手順は以下の通りです。

アメブロからFC2へ移行する手順
1. アメブロからFC2へ移行する
2. FC2からWordPressへ移行する
3. WordPressへ移行後の対応

早速、アメブロからFC2へ移行していきましょう。

FC2ブログのアカウントとブログIDの作成

まずは、FC2のアカウントとブログIDを作成します。
下記リンクより公式サイトへ行き、「ブログをはじめる(無料)」をクリックし登録を進めてください。
FC2ブログ公式サイト

手順は以下の通りです。

FC2の移行準備手順
1. メールアドレスを記入し、画像認証を入力後、「登録する」のボタンを押す
2. 記入したメールアドレス宛にメールが届くので、記載されている本登録URLをクリック
3. 指示の通り、ログイン情報を入力し、「登録」ボタンを押す
4. 「ブログを作成する」のリンク、または左メニューの「サービス追加」からブログの追加ボタンを押す
5. 必要事項を埋め、「利用規約に同意して登録する」ボタンを押す

以上でFC2の準備は完了です。

アメブロのスキンと日付表示の変更

アメブロからFC2に移行するには、スキンと日付を指定のものに変更する必要があります。
まずはアメブロのスキンを「ベーシックグレー」に変更しましょう。

アメブロの「ブログ管理」ページから、左メニューの「デザインの設定」をクリックし、「ベーシックグレー」を選択してください。

ベーシックグレーはデザインカテゴリの「シンプル」や「スタンダード」から選択することができます。

次に、日付の表示を変更しましょう。
左メニューの「設定・管理」から「基本設定」をクリックし、アメブロの基本設定画面を開きます。
「日付の表示方法」の設定箇所が出てきますので、「2004-09-16 01:23:45」の表示形式を選択し、設定を保存してください。

FC2の「ブログ引越しツール」を使って移行する

次に、アメブロからFC2へ移行していきます。
下記リンクからブログ引越しツールにアクセスしてください。
FC2ブログのブログ引っ越しツール

ブログサービスは「アメブロ」を選択し、アメブロIDを入力、また先ほど作成したFC2ブログIDとパスワードを入力し、確認画面へ進みます。

ここで、登録ボタンを押す前に、アメブロの認証が必要となります。
まずは下記の認証コードをコピーしてください。

次に、アメブロのプロフィールページを開き、「プロフィールを編集」を押します。
表示されたプロフィール欄にコピーしたコードを貼り付け、「変更を保存」を押してください。

コードを設置したら、FC2のブログ引っ越しツールに戻り、登録ボタンを押しましょう。
FC2に登録したメールアドレス宛に「【ブログお引越し】登録完了」という件名のメールが届いたら申請完了です。

引越しの処理が完了すると「【ブログお引越し】引越し処理完了のお知らせ」というメールが届きます。
記事数が多い場合には数日かかる事もあるようですが、筆者は21記事を移行し、3分で完了のお知らせがきました。

以上で、アメブロからFC2への記事の移行は完了です。

手順2:FC2からWordPressへ移行する

FC2に移行した記事を、WordPressにインポートしていきます。
なお、WordPressに記事をインポートする前に、WordPressで作成したブログがGoogleにインデックスされないように設定を変更しておきましょう。
WordPress管理画面の左メニューの「設定」から「表示設定」をクリックし、「検索エンジンでの表示」にチェックを入れて、「変更を保存」のボタンを押します。

なぜインデックスされないように設定するのかは、後述する「手順3:WordPressへ記事移行後に対応すること」内の「アメブロを削除する」にて詳しく説明いたします。

FC2から記事をエクスポートする

まずは、FC2に移行した記事をエクスポートしましょう。
FC2ブログ管理画面のサイドメニューより「イン&エクスポートとバックアップ」をクリックします。

インポートとエクスポートの操作画面が表示されますので、エクスポート欄のすべての記事のダウンロードボタンを押してください。

また、画像を使用している場合は、ページ下部のファイルのバックアップより画像をダウンロードしていきます。
なお、一括ダウンロード機能はなく、「リストを開く」を押すと画像の一覧が表示されますので、一つ一つ右クリックで画像を保存してください。

ダウンロードしたファイルをWordPressにインポートする

ダウンロードしたファイルを、WordPressにインポートしましょう。
まずはWordPressの管理画面より、サイドメニューの「ツール」から「インポート」をクリックして、「Movable Type と TypePad」の「今すぐインストール」のリンクを押します。

インストールが完了すると、「インポーターの実行」というリンクが出現しますので、クリックしてください。
「自分のコンピューターからファイルを選択する」のファイル選択を押して、先ほどFC2からダウンロードしたtxtファイルを選択し、「ファイルをアップロードしてインポート」をクリックします。

すると、投稿者の割り当てというページが開きます。
WordPressでは記事を投稿する際に投稿者を設定する仕組みになっており、インポートする記事も誰が投稿したのかを指定する必要があります。
WordPressでの投稿者が自分のみの場合は、既存のユーザーから選択するのが良いでしょう。
選択できたら、「実行」を押します。

「すべて完了しました。ではお楽しみください!」の表示が出たら完了です。
WordPressに設定しているドメインをブラウザで開いて、記事がインポートできているか確認してみてください。

画像のインポートとパスの変更

次に、画像をインポートしていきます。
現時点でWordPressに移行した記事をブラウザで見ると画像が表示されているように見えますが、実際はFC2のURLを読み込んでいるため、FC2のブログを削除すると画像は表示されなくなってしまいます。必ず自身のサーバーに画像をアップロードし、パスを変更するようにしてください。

まずはFTPでサーバーに接続し、下記の場所にフォルダ名「img」という画像収納用のフォルダを作成します。

/public_html/wp-content/uploads/img/
このように作成できたら、「/img/」フォルダに画像をアップロードしてください。

次に、記事内に記載されている画像のパスを変更します。
一つ一つ手動で書き換えてもいいですが、数が多い場合はWordPressの一括置換プラグイン「Search Regex」などで一括置換しましょう。

今回は「Search Regex」を使用するとして、下記の通りに値を設定します。

検索:https://blog-imgs-XXX.fc2.com/X/X/X/ブログID/
※Xの部分はサイトによって異なりますので記載されているパスを確認してください
置換:http://ドメイン名/wp-content/uploads/img/

なお、使用する画像が少ない場合は、サーバーにimgフォルダを作成せずWordPressのメディアに画像をアップロードしても問題ありません。
その場合は画像のパスも手動で変更しましょう。

内部リンクの書き換え

記事内に内部リンクを設置している場合、そのリンクもFC2のままになっていますので変更する必要があります。

こちらは、一つ一つ手作業で修正する方法しかありません。
WordPress管理画面の「投稿」から、FC2ブログのURLを検索して該当する記事を見つけ、手動で書き換えるようにしましょう。

手順3:WordPressへ移行後に対応すること

WordPressへ移行し終わったら、日本語表記になっているURLの修正と、使用したブログのID削除を行っていきましょう。

日本語表記になっているURLの修正

記事をインポートしたとき、初期設定のままですと投稿やカテゴリーのURLが日本語表記になっています。

投稿記事:http://ドメイン/XXXX/XX/XX/投稿タイトル/
カテゴリー:http://ドメイン/category/ブログ/

日本語のURLでもページを閲覧することは可能ですが、URLをコピーしたときプニコードに変換されてしまったり、SNSに貼り付けたときリンクとして読み込まれないなど運用に支障がでる場合がありますので、アルファベット表記に修正するのがおすすめです。

投稿記事のURLを変更するには2つの方法があります。
1つ目は、記事ごとに投稿画面から任意の文字列に修正していく方法です。記事の内容に沿った英単語を設定することができますが、記事数が多いと作業に時間がかかります。
2つ目は、WordPressの設定から全ての記事の表示を変更する方法です。文字列にはこだわらず、通し番号や管理番号で良い場合はこちらの方がおすすめです。
WordPress管理画面左メニューの「設定」から「パーマリンク」を開き、「基本」または「数字ベース」を選択しましょう。

カテゴリ名の変更は、左メニュー「投稿」から「カテゴリー」を選択し、変更したいカテゴリー名をクリックしてください。
スラッグという入力欄がありますので、そこにアルファベットのカテゴリー名を入力し「更新」を押したら完了です。このスラッグに設定した文字列が、カテゴリーとしてURLに表示されます。

FC2ブログとアメブロを削除し、WordPressのインデックスのチェックを外す

WordPressへ記事を移行すると、同じ内容の記事がアメブロとFC2、WordPressの3か所に存在することになります。
Googleは、全く同じコンテンツがインターネット上に存在するとコピーコンテンツとして判断し、ペナルティを課す場合がありますので、同じ内容が3か所に存在したままにしておくのはリスクが高いです。

手順2で、WordPressの設定からインデックスしないにチェックを入れたのは、Googleにコンテンツを読み込まれないようにするためです。

ただ、WordPressを移行後すぐにアメブロを削除してしまうと、万が一WordPressに移行した記事に不具合があった場合、修正ができなくなってしまいます。
アメブロの削除は後回しにして、まずは移行用に作成したFC2のブログを削除しましょう。

その後、WordPressの記事を入念にチェックし、問題ないと判断できたらアメブロを削除しましょう。
それと同時にWordPressの「インデックスしないようにする」のチェックを外すようにしてください。

FC2を経由する方法は、作業も難しくなく何回でもリトライ可能

アメブロにはエクスポートやWordPressへの引越し機能が無いため、中身を移行させるには多少の手間と工夫が必要になります。
記事数や規模感によっては、有料ツールを利用したり、サイト引越し業者を利用した方が効率的な場合もありますが、今回ご紹介したFC2を経由する方法であれば、比較的簡単に、無料で移行することが可能です。

作業自体は難しくありませんし、途中で作業を失敗したとしても、アメブロを削除しなければ何回でもリトライ可能ですので、初心者の方でも安心して試してみていただければと思います。

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