アフィリエイトブログ・サイトを始めるためにジャンルを決めた方が良い理由
自身が運営するサイトやブログを通して商品を購入してもらったり、商品やサービスを紹介したりすることで報酬がもらえる「アフィリエイト」という広告の仕組みがあります。
現在では、サイトに訪れたユーザーが購入や申込を行った件数によって、報酬が発生する「成果報酬型」のアフィリエイトが主流になっています。
成果報酬型アフィリエイトを行うには、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)やサービス公式サイトから、購入ページや申込ページ用のリンクをもらって、自身のサイトに設置することで開始できます。
ただ、アフィエイトには美容や金融などさまざまなジャンルがあり、もらえる報酬額も異なっています。
そして、発信するのは自身で運営するブログなどが主になるため、アフィリエイト広告のジャンルを掲載しても違和感がないようにする必要があります。
ブログのジャンルを特に定めず、多種多様のジャンルを取り扱う「雑記ブログ」という形式もありますが、この場合はサイトの専門性が薄くなり、獲得したいジャンルのキーワードでは上位表示が難しくなってしまうという、SEO上の問題もあります。
アフィリエイトできちんと報酬を得るためには、まずジャンルを確定し、そしてジャンルに合ったサイトを作っていくのが効果的でしょう。
では、「アフィリエイト広告にはどのようなジャンルがあるのか」や「人気のジャンルは何か」、そして、「どのようにしてジャンルを選べば良いのか」など、アフィリエイトの選び方に関して解説していきましょう。
アフィリエイトの主なジャンル
アフィリエイトのジャンルは非常に幅広くなっており、新しいサービスが出るにつれて、また追加されるということもあります。
現在における主なジャンルと、どのような商品が取り扱われているかについては次の一覧のようになっています。
- 金融:クレジットカード、FX、株・証券、仮想通貨など
- 教育:オンラインレッスン、資格講座など
- 美容:脱毛サロン、エステなど
- 健康:栄養食品、ダイエット関係、サプリなど
- 飲食:カタログギフト、お取り寄せグルメ
- Webサービス:レンタルサーバー、ドメインなど
- 娯楽:動画配信サービス、有料アプリなど
- ファッション:スポーツウェア、洋服など
- 旅行:ホテル予約、ツアー、航空券など
- 通信:格安SIM、インターネットプロバイダー、ポケットWi-Fiなど
- 生活:転職サイト、恋愛相談所、引っ越しなど
- 物販:公式通販、Amazonや楽天のショッピングサイト利用
あくまで一例であり、ASPによっては一部取り扱いのないジャンルもあります。
それぞれのASPでも得意としているジャンルが異なっており、報酬単価も異なっている場合があります。
どのジャンルにするのかを決める前に、まずはASPに登録して、自分の取り組みたいジャンルに関するアフィリエイトが取り扱われているかどうかを確認しておきましょう。
アフィリエイトジャンルの決め方・選び方
アフィリエイトには数多くのジャンルがあるため、1つに定めるのも難しいと思われます。
しかし、「報酬が良いから」や「今人気だから」というような単純な理由で決めてしまうのも危険です。
アフィリエイトで継続的に報酬を得ていくならば、基本としてサイトへの流入を保たなければいけません。
そのために、検索上位を維持もしくは獲得できるコンテンツの作成が必要になります。
また、興味・関心の高さも重要な指標のひとつです。
一時的なトレンドで人気が出たジャンルだと、トレンドが過ぎ去ったときにはサイトに訪れる人も急激に減ってしまう恐れもあります。
アフィリエイトのジャンルを決めるのは、サイトの方向性にも関係することになるので、十分に検討して決めるようにしましょう。
では、ジャンルの選び方・決め方について、チェックすべきポイントを解説していきます。
興味もしくは知識があるジャンルかどうか
これまで触れたことのないジャンルにするのは避けた方が良いでしょう。
知識が無い状態で、競合サイトを参考に調べながら作成しても、内容に乏しい質の悪いコンテンツとなってしまう可能性が高いです。
コンテンツの質が悪いと検索上位にも表示されないため、流入も期待できません。
もし閲覧してもらえたとしても、内容に説得力がなく、申込までたどり着いてもらえないことさえあります。
また、報酬額を優先して興味のないジャンルを選んでも、モチベーションが上がりにくく、継続できないこともあるでしょう。
ブログ初心者は特に注意した方は良いと思われますが、まずは興味のある・もしくは知識があって、十分なコンテンツが作成できるジャンルを選ぶことをおすすめします。
ジャンルに興味のあるユーザーがいるか
ユーザーの興味が高いジャンルだと、検索上位を取ることができれば、それだけサイトへの流入を期待できます。
サイトの閲覧数が増えるほど、申込してくれるかもしれない人の数も増えるため、興味・関心の高いジャンルを選ぶという考え方もあります。
注意点としては、ユーザーの興味が一過性ではなく、長い間続いているものかどうかという点です。
一過性の場合はその期間は大きく稼げるかもしれませんが、トレンドが終了した際には報酬額も一気に減ってしまうため、安定して稼ぐことはできません。
一時的な流行りを狙う「トレンドSEO」という考え方もありますが、実際に流行り始める前からコンテンツを作成して検索上位を取る必要があります。
ただ、何が流行りになるのかは当然わかりませんので、最新の情報を常に収集したり、片っ端から流行りそうなものをコンテンツにしていくというように多大な労力がかかります。
トレンドのジャンルを狙うのは、労力に対して外れた際には何も得られないというギャンブルに近い選び方です。
そのため、興味・関心が長く続いているジャンルを選ぶのをおすすめします。
報酬単価と成約率のバランスで選ぶ
アフィリエイトのジャンルには報酬単価の高いもの・安いものがそれぞれ存在します。
また、ASPの方で承認作業が行われるので、アフィリエイト案件によっては承認されやすいもの・されにくいものもあります。
報酬単価が高くても承認されにくい案件だと、結果的に報酬単価が安くて承認されやすい案件を掲載しているよりも報酬の総額が低くなってしまう可能性もあるでしょう。
逆にすべて承認となる低単価の案件であっても、報酬単価が高い案件を1件取るのと変わらないということもありえます。
報酬単価の高さだけにとらわれず、どれだけ承認してもらえるかの「成約率」にも注意して、アフィリエイトのジャンルを選んでみるのもひとつの手です。
なお、物販アフィリエイトにはジャンルを絞らずにどんな商品でも紹介できるメリットがありますが、ASPにあるアフィリエイトと比較して、報酬額が非常に低く設定されているというデメリットがあります。
例えば、Amazonの場合は商品ごとに紹介料率が変わる仕組みであり、販売価格の2%から8%が報酬になります。
1,500円の書籍を購入してもらったとしても、書籍の紹介料率は3%となっているので、報酬は45円しか入りません。
物販アフィリエイトで大きく稼ぐには、商品を大量に購入してもらわなければならないため、ASPでもらえるアフィリエイトの補助程度に利用するのが良いかもしれません。
初心者がアフィリエイトで稼ぐジャンル選びのコツ
最後に、これからアフィリエイトブログやサイトを始めようと考えている初心者の方に向けて、ジャンル選びの際にコツとなるポイントをお伝えしていきます。
どのようなジャンルが初心者向けなのか、SEOに関する知識があまりない初心者がジャンルを選んでからどのように進めていけばいいのか、アフィリエイトで少しでも稼ぐために押さえておきたい点を解説していきます。
YMYL系の人気ジャンルは避ける
Googleが定めた「検索品質評価ガイドライン」の項目の中に「YMYL(Your Money or Your Life)」というものがあります。
これは、人々の生活に大きく関わるジャンルには厳しい評価基準をつけるというガイドラインになるのですが、下記のようなジャンルが当てはまります。
- 金融
- ショッピングサイト
- 健康(医療など)
- 法律
- 時事、ニュース
その他にも生活と密接に関わるものには適用されるため、サイトやコンテンツには高い権威性や専門性が必要となります。
このYMYLに属するジャンルの検索上位にはそれぞれのジャンルの専門サイトや公式サイトが並ぶことが多く、SEO対策の難易度が非常に高くなっています。
中でも「金融」「美容」「健康」の3種はアフィリエイトの取り扱いが多くあります。
金融と美容の2つは報酬単価が比較的高く、健康に関してはダイエットや肌の悩みなどによるコンプレックスを伴う需要が大きいことから、はアフィリエイトでも人気のジャンルになっています。
ただ、人気であるということは多くの人が選んでいるジャンルでもあり、それだけ競合となるサイトも多いため、検索上位を狙う難易度も高くなります。
SEO対策に関する知識もあまり無い初心者が参入するには難しいため、稼ぐことを考えるのであれば、別のジャンルでアフィリエイトの申込数を増やす方が現実的でしょう。
ニッチ・穴場のジャンルを選ぶ
先ほどのYMYL系ジャンルを避けることに続いて、なるべく競合が少ないニッチなジャンルを選んでみるのも良いでしょう。
YMYL系ジャンルは企業サイトやベテランのアフィリエイター・ブロガーが参入していることが多いですが、ニッチなジャンルの場合は競合が非常に少なく、穴場となっている可能性が高いです。
その分、アフィリエイトの案件が少なかったり、高単価報酬のジャンルに比べると報酬が低いように感じたりしてしまうかもしれません。
しかし、先にも多少述べましたが、報酬が低くても多くの申し込みが承認されれば、高単価報酬のアフィリエイト案件を掲載するよりも総額で上回ることもあります。
ただ、SEO対策をきちんと取っている企業や大手アフィリエイターが参入してくると、検索上位を一気に取られてしまうリスクもあります。
ドメインを強いものに変更したり、コンテンツをリライトしたりと対策方法はありますが、もし手間や費用が大きくかかるのであれば、また別のジャンルに切り替えてしまっても良いでしょう。
ロングテールキーワードを狙ったコンテンツを作る
「ロングテールキーワード」とは3語以上の語句で検索されているキーワードの組み合わせになります。
本記事に関係したキーワードを例にすると、「アフィリエイト ジャンル おすすめ」といった検索キーワードが、ロングテールキーワードになります。
検索語句が増えるにつれて、検索ボリュームも少なくなり、表示されるサイトも検索意図によって絞られていきます。
そのため、より検索意図にマッチしているコンテンツを作ることができれば、新規で作られたサイトでも上位に表示できる可能性が高くなっています。
ロングテールキーワードで狙いたい例としては「1か月 3キロ 痩せたい」など、明確な目的と強い需要があるものが良いでしょう。
コンテンツを閲覧したユーザーに対して、悩みの解決につながる方法を提示すれば、そのまま申込に至る可能性も高いと考えられるためです。
ジャンルにもよりますが、企業サイトなどは認知のために、少ない検索語句の「ビッグキーワード」や「ミドルキーワード(スモールキーワード)」での表示を中心に注力していることが多いです。
競合が比較的少なめであることもロングテールキーワードを狙う理由のひとつです。
選んだジャンルの専門サイトで始める
そのサイトがどのようなジャンルのサイトなのかは、公開されているコンテンツの内容によって、検索エンジンに評価されます。
現在のアルゴリズムでは専門的なサイトの方が高い評価を得ることが多くなっているため、サイト運営を長期で考えるのであれば、ジャンルはひとつに絞るようにしましょう。
もしまったく異なるジャンルのアフィリエイトを掲載したいと考えた場合は、もうひとつ新たにサイトを立ち上げて、それぞれの専門性を強めていくのが、SEOの観点からは効果的です。
ただ、狙いたいキーワードの競合が少なかったり、アフィリエイトの案件数が少なかったりする場合には、雑記ブログの形式にしてコンテンツの質向上に注力するというのも可能です。
雑記ブログをひとつ運用しておけば、短期集中でトレンドを狙ったアフィリエイトも対応可能でしょう。
その代わり、雑記ブログは専門性に欠けてしまうので、いくら良いコンテンツを作成できたとしても、そのジャンルを専門としたサイトの方が上位に来てしまうということもあります。
まずは得意なジャンルひとつに絞り、情報をきちんとまとめあげた良質なコンテンツを作成してサイトの評価を上げていくことが、アフィリエイトで稼ぐことにつながると思われます。
アフィリエイトで稼ぐならコンテンツの質を上げよう
アフィリエイトには多くのジャンルがあり、中には参入するのが難しいものもあります。
しかし、初心者でもまったく稼げないのかと言われると、そうとは限りません。
始めたばかりのサイトでも、質の高いコンテンツであれば、もし大手サイトが参入しているジャンルでもロングキーワードではより上位に表示できる可能性は十分にあるでしょう。
そのため、アフィリエイトで稼ぐには「検索上位が取れるコンテンツが作れること」が重要になってきます。
報酬の高さや人気があることを理由にせず、良いコンテンツが作れるであろう得意分野で知識のあるジャンルを選ぶことから始めましょう。
もしアフィリエイトで収益を上げることができなくとも、良質なコンテンツを作成できていれば、サイト自体を売却して収益を出すことも可能です。
特にひとつのジャンルに絞った「特化サイト」は人気も高くなっており、検索上位に表示できているコンテンツが多ければ、売却時の評価も高くすることができるでしょう。
アフィリエイトであまり稼げなかった場合はサイトを売却して収益を出すというのも方法のひとつです。
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