Googleアドセンスとは?
「Googleアドセンス」とは、Googleから配信される広告を設置して、広告がクリックされたり、その広告を通じて商品の購入やサービスの申し込みが行われたりした際に報酬が発生する「クリック報酬型アフィリエイト」になります。
アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)や公式サイトに登録して広告リンクをもらうなどの手間がなく、設置しておくだけで自動的にサイト閲覧ユーザーのニーズに合っているであろう広告を表示してくれます。
サイトのジャンルに関係なく、ユーザーの検索履歴などから最適な広告を表示してくれるので、どのようなサイトでも設置しておきたいサービスでしょう。
ただ、Googleアドセンスを利用するためには、Googleによる審査が必要になります。
この審査が厳しいという声も多く、せっかく申込をしたのに通らなかったという人も少なくはありません。
本記事ではGoogleアドセンスの始め方から審査に合格するポイント、そして効果的な設置について、解説していきます。
Googleアドセンスの始め方
Googleアドセンスを利用するのに審査が必要とお伝えしましたが、ただ適当に作ったサイトではまず審査は通りません。
また、無料ブログなどのブログサービスも対象外になります。
Googleアドセンスの利用を考えているのであれば、サイトの環境から整える必要があり、その後も入念な準備が必要になります。
それでは、Googleアドセンスを始めるにあたって、審査に合格することを踏まえた手順を説明しましょう。
独自ドメインを用意してサイトを作る
Googleアドセンスで申請するには、独自ドメインで運営されているサイトである必要があります。
レンタルサーバーやホームページ作成サービスの場合は、サービスのサブドメインが利用できることが多いですが、サブドメインを利用したサイトは審査対象外として不合格になります。
しかし、独自ドメインであること以外に条件はなく、自身で購入したドメインの評価が上がるまで待ったり、ドメインパワーが高い「中古ドメイン」の使用が必要だったりすることはありません。
新規の独自ドメインであれば、数十円~数百円で購入することも可能なので、アドセンスの審査を通すだけであれば、このように格安のドメインで問題ありません。
ただ、評価の高いドメインであれば、アドセンスの審査だけではなくSEO上でも有利に始められるメリットがあります。
また、後々解説しますが、アドセンスのPV数に関する条件も通りやすくなるので、中古ドメインの利用は検討してみてもいいかもしれません。
10本以上のオリジナル記事を作る
明確な規定はありませんが、審査に通るためにはオリジナルのコンテンツ(記事)を10本以上公開していなければいけません。
20本以上公開されていると、より安心して審査に臨むことができます。
すべての記事が検索ワードを踏まえたコンテンツである必要性はありませんが、サイトのPV数も審査基準のひとつになっているので、3~4つほどはきちんと検索流入のあるコンテンツにまで仕上げておく必要はあります。
コンテンツがどのような構成になっているかは審査基準に含まれていないと思われるものの、文字数については最低1,000文字はあるコンテンツであった方が良いとされています。
可能であれば、3,000文字程度まで内容を盛り込んでおきましょう。
他サイトからのコピーコンテンツや、内容を抜粋してまとめたキュレーションコンテンツ、ただ関連語句を並べたワードサラダのような低品質コンテンツではなく、検索ワードにのっとって作成された独自のコンテンツを作成するようにしてください。
そして、記事を公開したからといって、更新しないままでいるのも審査に悪い影響を及ぼします。
サイトを継続的に運営していくことを示すために、期間内にサイトを更新できるよう、コンテンツのストックも数本準備しておくことをおすすめします。
一定のPVを集める
そこまで大量のアクセスが必要になるわけではありませんが、サイトにはある程度のページビュー(PV)があることも条件になっているとされています。
サイトのPVやセッション(SS)を計測できる「Googleアナリティクス」というサービスもあるため、サイトにはこちらのサービスを利用できるように設定しておきましょう。
PVを集めるポイントとしては、検索時の表示で1ページ目に表示できるくらいのキーワードを対象にしたコンテンツを作成するという方法が良いかもしれません。
上位が公式サイトやその傘下メディアなどの強い競合が多いものは避けて、3つ以上の語句を組み合わせた「ロングテールキーワード」で上位を取ることができれば、PVに関する条件はクリアできると思われます。
ただ、たとえロングテールキーワードで上位表示できたとしても、検索するユーザーが極端に少ないと、1日に100PVに到達することは難しいでしょう。
どれくらい検索されているキーワードなのかは「Googleトレンド」である程度把握することができるので、一度確認するようにしましょう。
また、サイト全体で1日に100PV集めることが目的なので、ひとつのコンテンツで足りない場合は、別のコンテンツを追加していくのもひとつの手段です。
アドセンスの審査に申し込む
これまでは準備に関する内容でしたが、すべて完了したら、アドセンスの審査に申し込みましょう。
下記のGoogleアドセンスの公式ページから、右上にある「ご利用開始」のボタンを押すと、申込画面に行くことができます。
https://www.google.co.jp/adsense/start/
アドセンスの利用にはGoogleアカウントが必要になるため、もし持っていない場合は新規で作成しておきましょう。
「ご利用開始」のボタンをクリックすると、下図のような登録画面になります。
まず「あなたのサイト」の箇所には掲載したいサイトのURLを入力してください。
登録する際には「https://www.xxx.com/」と公開されているURLではなく、「xxx.com」とトップレベルドメインの登録になります。
もしエラーが出た際には、「https://www」の部分を削除することで、登録できるようになります。
次の「AdSenseがさらに便利に」の選択項目はどちらを選んでも問題ありません。
不安な場合は上の選択肢を選んでおくと、登録するアカウントのGmailにヘルプなどが記載されたメールが届くようになります。
そして、「お支払先の国または地域」を選択します。
選択後は下部に追加される利用規約が表示されるので、こちらに同意のチェックをつけて完了です。
以上3点を入力・選択したら、右下にある「AdSenseのご利用を開始」と書かれた青いボタンをクリックして、次に進みます。
すると、Googleアドセンスのダッシュボードになります。
ここから最初に、赤枠で囲まれた「お支払い」に関する情報の入力が必要になります。
口座情報などの入力はありませんが、下図のように住所や電話番号の入力を行います。
電話番号については認証を行うことになるので、ショートメッセージや着信を受けることができる端末を使用して登録しましょう。
また、Googleアドセンスは「個人」と「法人」のそれぞれで登録することが可能です。
もし企業用アカウントとして登録するのであれば、「法人」に切り替えて、必要情報を入力して進めてください。
そして最後にサイトをアドセンスと結びつけるために、コードを取得してサイトに貼り付ける作業があります。
お支払いに関する情報の入力が終わると、先ほどのダッシュボードに戻りますので、今度は「サイトをAdSenseにリンク」の箇所をクリックしてください。
すると下図のようなページになりますので、こちらの画面にある「Adsenseコード」をサイトの内に挿入しましょう。
WordPressの場合は、「外観」の「テーマヘッダー」から「header.php」を選択し、と書かれたHTMLコードの真上辺りに設置するのが一番わかりやすいかもしれません。
コードの挿入まで終わり、上記コード設定画面にある「審査をリクエスト」のボタンをクリックすると、サイトの審査が始まります。
短ければ数時間で終わりますが、長ければ数週間ほどかかることもあるので、結果が出るまで待ちましょう。
アドセンスの審査基準と通らない理由
さて、これまでの準備も済ませて審査に申し込んだのに、結果は不合格だったという可能性も無くはありません。
そして不合格になった場合、その理由についてはまったく教えてもらえません。
審査については何度でも申し込むことが可能ですが、修正すべき箇所を直さずに申請を出しても、同じように不合格が続くだけになってしまいます。
それでは、すべてではありませんが、審査に通らなかった場合はどのような点を主に見直せばよいのかについて、説明していきます。
サイトがユーザーファーストの作りになっているか
Googleは基本的にユーザーを優先した評価基準を設けていることが多いです。
Googleアドセンスの審査も例外ではなく、ユーザーが使いにくいサイトは不適合とされている可能性は否定できません。
Googleアドセンス公式のヘルプにも記載がありますが、操作しやすくてわかりやすいサイト形状になっているかどうかは重要なポイントのひとつです。
例えば、次のような点に注意して、自身のサイトは満たしているかどうかをチェックしてみましょう。
- カテゴリやタグの構造は正しく関連性のあるものか
- 上記のナビゲーションバー(パンくずリスト)は正しく表示されているか
- 文字サイズは読みやすい大きさかどうか
- リストが冗長ではなく、プルダウン化されているなど使いやすい機能があるか
- サイト運営者の身元がわかるかどうか
- 問い合わせフォームがあり、ユーザーからの質問に答える体制が準備されているか
サイトのジャンルによっては不要となるものもありますが、このような条件の多くを満たしていないサイトは審査が通らないことが多くあるようです。
もし審査したサイトで不足しているものがあれば、追加したうえで今一度審査を申し込んでみましょう。
コンテンツがユーザーニーズに応えられているか
キーワードが検索される理由としては、「悩みを抱えているため」もしくは「疑問を持っているため」というものが考えられます。
これがGoogleの重視する「ユーザーニーズ」であり、サイトのコンテンツはこれらの内容を解決・解消するものであるべきとされています。
もしコンテンツの多くが低品質なコンテンツであると感じられる場合は、一度コンテンツの構成から見直してみましょう。
低品質と判断する材料としては、「文字数が極端に少ない」や「検索キーワードに対する回答を提示できていない」といったことがあります。
もし以前、サイトのボリュームを増すために低品質でも大量のコンテンツを公開していたという場合には、リライトするものをいくつかピックアップして、そのほかは非公開にしてしまった方がサイト全体の評価を改善することにもつながるかと思われます。
アドセンスポリシーに違反していないか
基本的なこととして、アドセンスのルールに違反しているものは審査に通りません。
代表的なものとして、アダルト(成人向け)コンテンツやギャンブルなどのコンテンツを取り上げたサイトは違反となります。
コンテンツには問題なくても、アドセンスがコンテンツ外でポップアップ表示されるなどの設定にしていた場合もNGです。
そのほかにも、プライバシーポリシーなど、ユーザー保護に関する掲載が無いことも同様に違反対象として認識されてしまいます。
Googleアドセンスポリシーについては下記公式ヘルプにすべて記載されていますので、すべて内容を踏まえたうえで、違反の恐れがあるものは削除もしくは不足しているのであれば追加するようにしてください。
Googleアドセンスに固執しないことも大事
Googleアドセンスは導入も簡単で、審査さえ通れば設置するだけで収益が出せる便利なツールではあります。
ただ、審査も厳しくなってきており、「審査を通すこと」を目的にこだわりすぎてしまうのも良くありません。
審査に通ったコンテンツだから良質であるとも限らず、検索順位の上位に表示させるためには、さらにサイトの評価を上げていくことが必要になります。
収益のことだけを考えるのであれば、ASPなどからもらうことのできる通常のアフィリエイトでも可能です。
もし審査が通らなくて悩んでいるのであれば、あまりGoogleアドセンスにばかり執着せず、まずは良質なコンテンツとサイト作りを心掛けて運営したのち、一度審査を申し込んでみると意外と簡単に合格できるかもしれません。
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